みなさんは、「香り」についてどれくらい意識して日々を過ごしていますか?
こんにちは、服屋のスタッフRです。今日はちょっとだけ、自分なりの香りへのこだわりや日常の中で感じていることを、お話ししてみたいと思います。
あくまで個人的な感覚の話ですが、ふふっと共感していただけたら嬉しいです。
私は特に香道などの専門的な知識があるわけではありません。でも、日々の暮らしの中で自然に身についた“香りとの距離感”があって、それが最近になって自分にとってとても大切なものだと気づきました。
たとえば、いつもの散歩道。道沿いの植栽に、ローズマリーやカモミールが植えられていて、その横を通る時、つい指先で葉をなでて香りを移してしまいます。そして、その手を顔に近づけて深呼吸。ほんの数秒のことなのに、不思議と心がすっと軽くなるんです。
自宅でもローズマリーやゼラニウムを育てていて、水やりの時や、風に揺れる瞬間にふわっと立ち上る香りに癒されています。
そして、私がとりわけ好きなのが「雨の匂い」。
あの独特の香りには、実は「ペトリコール」という名前があるんですよ。調べてみたら、乾いた大地に雨粒が落ちることで植物の分泌した油分が空気中に舞い上がり、あの懐かしいような、胸の奥を揺さぶるような香りになるのだそうです。自然が放つ、その一瞬の奇跡みたいな香り。知れば知るほど、もっと身近に感じられるようになりました。

私が身につけている香りも、自然の気配をまとったものが多いです。
ペトリコールをイメージした紫陽花の香りや、異国情緒漂うデューベローズを基調にした艶やかな香り。さらには、菩提樹の花のやわらかさに、干し草の懐かしさを混ぜたような香りにも惹かれています。それぞれの香りに、記憶や気持ちが結びついていて、まるで自分自身の一部になっているような感覚があります。
そしてここ数年、特に私の心に深く根を張っている香りがあります。
それが「ロータス」、つまり蓮の精油です。
“Lotus grows in the mud.”
「蓮は泥の中にあっても、まるで汚れを知らないかのように美しく咲く」
これは、私たちの会社の社訓でもあります。
蓮は仏教でも特別な意味を持つ花で、人間の煩悩や混沌とした現実の中にあっても、心の核を保ち、やがて悟りに至る姿に例えられています。
どれほど周囲が濁っていても、自分は染まらず、清らかに凛として咲く。
夜にはつぼみを閉じ、また朝日とともに花開くその姿は、まさに「再生」「目覚め」「希望」の象徴とも言えるでしょう。

仏説にはこんな一節もあります。
「蓮の花は光り輝いてどれもすばらしく、その香りは気高く清浄である」
この言葉の通り、ロータスの香りには深い精神性が宿っているように感じます。
実際に香りを嗅ぐと、頭の中がすっと澄みわたり、まるで心が“リセット”されるような感覚になります。私にとっては、迷いやモヤモヤを静かに整えてくれる、頼れる香りのひとつです。
香りの世界は、単に「良い匂い」というだけでなく、私たちの感覚を超えた、第六感的な領域に触れるものなのかもしれません。
仏教の教えと香りの関係もとても奥深くて、今いろいろと調べているところです。また機会があれば、そうした話もお届けできたらと思います。
ふと気づけば、仏像や曼荼羅の中にも蓮のモチーフがたくさん描かれていますよね。誰もがどこかで一度は見ているはずなのに、ちゃんと意識して見てみると、それだけで神聖な空気をまとっている気がして、あらためて「ロータス」という名前の会社にいることが誇らしく感じられるのです。
五感を超えた香りの記憶。
それは、きっと自分自身と深くつながる「感覚」なのだと思います。
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