「消耗品ではなく、愛用品へ」ORCIVALのバスクシャツ
Tシャツは、シーズン変われば新しいものに替える "消耗品"
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
実際に、「気付けばシーズン毎に新しいTシャツを手にしている」という方も多いのではないでしょうか?
肌に直接触れるTシャツは、汗や皮脂がついて黄ばんだりするので洗濯頻度が多くなり、
その結果、首元がよれたり、色があせたりと、どうしても "消耗品" として思われがちで、長く着るというイメージが湧きにくいアイテムかもしれません。
でも、ORCIVALのバスクシャツは少し違います。
肉厚な生地で、洗う度に風合いを増し、袖を通すほどに馴染んでいく。
まるで "デニム" のように育っていくTシャツです。
最初は少し硬く、ゴワッとしっかりとした生地感ですが、着るほどに生地がほぐれ、クタッと身体に馴染むやわらかさへと変わっていく。
何年も着ていくうちに、自分の身体に合ったシルエットに育っていく。
そんな変化を楽しみつつ愛用できるのがORCIVALのバスクシャツ。
「消耗品ではなく、愛用品へ」
ORCIVALのバスクシャツは、Tシャツの概念を変えてくれる1枚なんです。
フランス・リヨンで生まれたORCIVAL

ORCIVALの始まりは、海で働く漁師や船乗りたちのために作られた1枚のTシャツでした。
1939年、フランス中央部・オーヴェルニュ地方の小さな村「ORCIVAL/オーシバル」にちなんで創設者のチャールズ・バートが、海の文化と職人の技術を融合させて生まれたブランドです。
そのORCIVALといえば、バスクシャツ。
バスクシャツは、フランスとスペインにまたがるバスク地方の漁師や船乗りが16世紀から着ていた、手編みのセーターを原型とするワークシャツ。
バスク地方の海は大西洋に面しており、風、雨や潮の影響を受けやすい。
そんな厳しい環境で働く人々にとって、冷たい風雨から身を守ってくれる暖かく丈夫なシャツは、まさに海の男にとって欠かせない実用品でした。
丈夫で動きやすいその作りは、やがてフランス海軍の制服にも採用されるほど。
実用性をしっかりと兼ね備えた、まさにワークウェアなんです。
バスクシャツの特徴3つ

1.ボートネック
舟底のように広く横に開いたネックライン。
これは海上での作業で濡れても脱ぎ着しやすいように工夫されたネックデザインです。

2.少し短めの袖丈
一般的な長袖よりも少し短い袖丈は、個人差ありますが、おおよそ手首がでるぐらいの9分袖。
こちらも、袖が濡れないよう、作業の邪魔にならないように短めに設定されています。

3.ボーダー柄
視界の悪い海上でも、ボーダー柄は目立ちやすい。
もし仲間が海に落ちても、ボーダー柄で見つけやすく、救助の手掛かりに。
COTTON LOURDという生地

ORCIVALを語るうえで欠かせないのが、この「COTTON LOURD/コットンロード」
コットンロードは空紡糸/オープンエンドヤーンという糸で編まれた軽くて丈夫な生地です。
空気の力で繊維を撚り合わせて作るという独特の製法で、糸の外側に強い撚りがかかり、内部はゆるく撚られています。
その為、表面はやや硬めでシャリっとドライ、内側は空気を含んでふっくらとしているのが特徴です。
この外はしっかり、中は柔らかくという構造が、着続けるほどに肌になじむ理由の一つなんです。
繊維の間に空気をたっぷり含んでいるため、吸汗性に優れて、汗をかいてもべたつかず、乾きも早いのでデイリーウェアとしても快適。
その空紡糸を使用して、旧式の編機でゆっくりと時間をかけて編み立てられているので、手編みの仕上がりに似ています。
目は詰まりすぎず、空気の通り道を確保した緩い編み方で、糸の膨らみを損なわず適度な厚みが生まれます。
厚みがあるのに軽い着心地は空紡糸ならでは。
「洗うと縮むっていうけど、どれくらい?」
店頭で接客をしていてよくいただく質問です。
まず、なぜ縮むのか?
コットン100%素材の太さのある空紡糸で編み立てられているコットンロードの生地は、洗濯でしっかりと水分を含み、
乾燥していく際に糸がもとの状態に戻ろうとして縮みが発生します。
そして、目が緩く編まれていることもあって、乾燥する際に目が詰まり、より縮みやすくなるということです。
実際にどれくらい縮むのか?洗ってみました。
洗濯後はこのようになりました。


171cm/66kg 着用サイズ6
洗濯、脱水後に陰干しで自然乾燥。
少し分かりにくいですが、洗濯後の裾の位置と袖先の位置が少し上がっていますよね。


【計測した結果】
・洗濯前
着丈73cm 身幅114cm 肩幅51cm 袖丈61cm
・洗濯後
着丈70cm 身幅113cm 肩幅50cm 袖丈58.5cm



個体差は多少ありますが、実際に洗濯機で洗って、縦に2〜3cmぐらい、横には0.5〜1cmぐらいの縮みがあります。
横縮みはほとんどなく、縦に縮みがあるといったイメージ。
1回目の洗濯でこれぐらい縮みましたが、2回目3回目の洗濯でもう少し縮みがあります。
したがって、縮みを考慮したサイズ選びが大事になっていきます。
サイズ選びのコツ
サイズ選びを悩ませるのが、先程の縮み問題。
縮みの事を考えると、やはり大きめを選ばれることが大切になってきます。
縮んで着れなくなったとか、失敗したくないですからね。
では、先程の洗濯後のsize6の計測値をもとにコツをお伝えします。
洗濯後のsize6は
着丈70cm 身幅113cm 肩幅50cm 袖丈58.5cm
では、未洗いのsize5は
着丈71cm 身幅109cm 肩幅49cm 袖丈60.5cm
2回目3回目の洗濯で、もう少し縮みがあることを考えると多少の個体差はありますが、洗うとほぼ1サイズ小さくなるイメージ。
実際に試着されて、このサイズ感好きだなと思われたら、その1つ上のサイズを選ばれることをオススメします。
ボートネックのインナーには何を合わせれば?
舟底のように横に広く開いているネックラインが特徴のボートネック。
インナー次第で、見え方が全く違ってくるのも、ボートネックのレイヤードの楽しいところ。
でも、何を着たら良いのか?悩ましい問題です。
それでは早速、おすすめのインナー合わせを3パターンご紹介します。
1.クルーネックTをインナーに


もっともベーシックで失敗のない組み合わせ。
特に白のクルーネックTは、ボートネックの横開きをカバーしながら、全体をクリーンにまとめてくれます。
首元から白が少しのぞくだけで、清潔感があり、爽やかな印象に仕上がります。
2.シャツをインナーに


ボタンダウンシャツや、バンドカラーシャツを中に重ねると、まるでニットのように上品で大人っぽい雰囲気。
首元や袖口からのぞくシャツの色や生地感がアクセントになり、カジュアルな中にもきちんと感が出るレイヤード。
3.タートルをインナーに


一気に秋冬らしい雰囲気に仕上がるのがこの組み合わせ。
ボーダーの配色に合わせて、タートルのカラーを選ぶと全体がまとまりやすいです。
首元に温かみがでる、これからの季節におすすめのレイヤード。
ボートネックの特徴的な開き具合を活かしながら、インナー次第で季節や気分に合わせた重ね着ができるのも、バスクシャツの魅力の一つです。

いかがでしたか?今回のORCIVAL特集。
船乗りたちのワークウェア作りから始まったORCIVAL。
ワークウェアらしく最初に袖を通した瞬間は、少しだけ硬く感じるかもしれません。
でも、数回の洗濯、着用を経て、気付けばもう他のTシャツに戻れなくなっているはず。
それは、ORCIVALのコットンロードが完成品ではなく、着ていくうちに育って完成していく服だから、長く着るほどに、自分だけの一枚になる。
そんな楽しみを、是非味わってみて下さい。
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